私はせどりを13年前からやっていますので、せどり業界の大きなうねりを肌で感じています。
13年前は新品を取り扱う人がほとんど。
その後、中古品のほうが利益が取れると認知され始め、新品から中古品にシフトする人が増加しました。
しかし、希望を持って中古せどりに変えたにも関わらず、それで成功したのはごくわずかな人だけです。
この記事では、利益が取れるはずの中古せどりに切り替えたのに、思った結果を出せない人があまりにも多い理由を、実経験を踏まえて書いてみたいと思います。
まず、中古せどりをやっている人の大半は、大きくて重い商品(デカオモ)を取り扱っています。
例えば家電系ならプリンター、デッキ類、テレビ、冷蔵庫、食洗器、レンジなどなど。
ベビー系でチャイルドシートやベビーカー、楽器や工作機械などを取り扱っている人もいますよね。
はっきり言って、これらデカオモは比較的簡単に利益商品が見つかります。
なぜなら、お店に陳列されている数も限られており、何も考えずデカオモだけをチェックしていくだけで利益商品は見つかるからです。
これを聞いて「こんなに簡単なせどりなら、今すぐやるしかない」と思いましたか?
あなたがもしもそう思ったなら、残念ながらビジネスセンス的なレベルはあまり高くないです(^^;
表面部分だけを見れば「デカオモは簡単に稼げそう」と思うかもしれませんが、あなたが簡単と思えるものは他の人も同じく簡単だということです。
つまり、誰でもできるということ。
誰でもできることで勝者になる方法はひとつだけ。
誰よりも早く仕入れる「早い者勝ち競争」に勝ち続けるしかないんです。
「中古せどりは利益が出るけど、ふたを開けると早いもの勝ち競争です」と聞いて、あなたはそんな世界に参入したいと思いますか?
私はこんな世界で勝ち続けることはできないので絶対にお断りです。
このブログで7年ほど中古せどりについて発信していますが、私がデカオモについて一切発信しない理由のひとつはコレです。
仮に、デカオモで利益が出る商品をたくさん見つけれるとしても発信しません。
なぜなら、せどりをやろうとする人は何かしらお金の悩みを抱えているからです。
お金の悩みを抱えている人は、少しでも費用を抑えて始めるのが常識ですよね。
例えば、自家用車で仕入れをしている人は、デカオモ商品をいくつ積めますか?
部屋の広さに余裕がない人は、デカオモ商品をどうやって保管しますか?
女性や高齢の人がデカくて重いものを取り扱えますか?
これに対し、「デカい車を買えばいい」「倉庫を借りればいい」「重くても我慢すればいい」と言うなら、それは再現性があると言えません。
繰り返しますが、せどりをやろうとする人は何かしらお金の悩みを抱えています。
そんな人に、更なる借金をしてリスクを大きくしてまでデカオモを取り扱うことをすすめることが、再現性があると言えますか?
再現性とは舗装された道路と一緒で、車でも自転車でも歩行者でも車椅子でも誰でも平等に通行できることです。
平らに舗装することによって誰でも通行できる再現性を保っているんです。
もちろん私もデカオモ商品を教えれますが、人に教える立場上再現性の低いものを教えるわけにはいきせん。
だから、誰もが平等に再現できる小さくて軽い商品をメインにしているんです。
私の教え子さんは、このやり方からせどりを始め、潤沢に増えたお金で大きな車や倉庫を借りてデカオモも取り扱っている人が多数います。
これが順序の再現性。
デカオモを取り扱いたいのならこの順路でなければすぐに詰みます。
「新品では稼げなかったけど、中古はきっと稼げるぞ!」と、くら替えした人がすぐに詰んでしまう原因は順序を間違えているからです。
再現性あるもので幹をつくり、そこから枝葉を伸ばしてより大きく稼いでいく。
これがあなたの進むべき正しい順路です。
一般企業に置き換えて考えても同じですよね。
ライバル企業と早い者勝ち競争したり、無理のある事業からスタートする企業なんてありません。
まずは確実に利益目標を達成でき、その事業でしっかりとした収益の柱を作ります。
その柱が確実なものとなり、これからもっともっと稼ぐことができる力を持った企業は、枝葉を伸ばし事業を多角化していきます。
前述の「再現性あるもので幹をつくり、そこから枝葉を伸ばしてより大きく稼いでいく」とは、まさにコレです。
もしも今あなたが中古せどりを始めようとしているなら、デカオモからスタートすると先は見えています。
これは私自身も経験し、個人がここから始めると環境面や資金面ですぐに積んでしまうのがゴールとなります。
あなたが最初から業者としてお金も環境も整えてやっていく力がある人なら止めませんが、せどりを始める人でそんな人皆無ですよね。
つまり、あなたにとって正しい道ではないのでくれぐれも気を付けてくださいね。
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