この記事を開いてしまってるあなたは余程せどりに興味があると見受けられます。
せどりの世界なんて本当に稼いでる人はひと握りだけなのに、それでもこの記事を見ようとしているあなたの姿勢に私は感銘を受けています。
なお、先ほどせどりで稼いでる人はひと握りと言いましたけど、実は私のまわりにはゴロゴロいます。
「うそだ!」と思いましたか?
でも、ほんの少しだけ「本当に?」とも思いましたよね。
そして、私がやっているせどりにちょっとだけ興味がわいてきてるんじゃないでしょうか?
その気持ち、少しずつ正しい方向に向かってますよ。
では、そんなあなたに、私のまわりにせどりで稼いでいる人がゴロゴロいる理由を特別に教えましょう。
お伝えしておかないといけない事実
さて、まず最初にお伝えしておかないといけない事実があります。
それは、せどりで ”稼いでる雰囲気” を出している人はこのネットの世界にたくさんいるということ。
例えば「今月は売り上げ1,000万円で利益は200万円出ました!」なんて言ってる人たち。
よく見かけますよね。
でも、この人たちって本当に額面通り稼げているんでしょうか?
まず結論から言うと、「帳面上200万円の利益は出ています。しかしその200万円は手元に残るお金のことじゃない」ってことです。
よく、PCの画面の「売上」「支出」「利益」を掲載して証明しようとしてる人がいますが、実はあれにも数字のマジックが隠されているんです。
↓こんなやつ(数字部分はわざと伏せています)
簡単に説明すると、画像の「支出」の中にある「仕入額」は、左にある売上に対する仕入額。
つまり “その月に売れた商品の仕入れ額” です。
わかりやすい数字で例を挙げると、
「商品代金500万円」
「仕入額300万円」
そして利益が100万円と表示されていたとします。
それは、「今月の総販売額が500万円」ということは事実ですが、仕入れ額の中身をひも解くと、「”今月売れた商品だけ”に対する仕入れ額が300万円」だったという意味です。
つまり、その裏には「まだ売れてないけど今月仕入した商品は他にいくつもあって、実際の仕入れ額は300万円どころかもっともっと使っている」という事実が隠されているんです。
要は、たとえ利益が100万円だったとしても、今月仕入れてまだ売れてない商品が在庫として残っているから、その仕入れ代金の支払いを差っ引くと手元にお金なんて残らず自転車操業してますってこと。
(↑これ、数字のマジックが隠されている重要な部分なので、よく理解できない人は何度も読み返して意味を理解してくださいね)
しかも、このような手法で仕入れに大金を使う人は、銀行から融資でお金を引っ張ってきていることが多いので、毎月の返済だけで数十万円とか100万円超えの人もいます。
ますます利益から搾り取られて、考えただけで怖ろしいラットレースですよね。
どうします?この現実。
「やっぱりせどりなんてやるもんじゃない」と思ったでしょ?
私も同感です。
でも、やっちゃダメなせどりってのは、このように数字のマジックで売り上げや利益の表面的な数字だけを大きく見せて、「いかにも稼いでます」と真実をはぐらかしている手法のこと。
ぶっちゃけ私はこのやり方で潤沢な利益を残し続けている人を見たことがありません。
知り合いに有名なせどりインフルエンサーもいますが、あの人も裏では「お金が残らない」と嘆いています。
ここまで読んで、「よしわかった!じゃあ、せどりは稼げないということなのね!はい終了!」
ということではありません。
この段階で結論を出してしまうのは、それこそ表面的なことしか見てない証拠。
ここから先は訓練だと思って、今この瞬間、今私が言ってることだけじゃなく、もっと深く考えてみましょう。
あなたが深く理解できるためにも、ここからは人が存在する限り変わりようのない真実のお話をします。
この地球上に「人」という生き物が現れてから現在に至るまでの、物販との関わりの歴史を。
せどり物販がオワコンになりえない理由
私は賢くないのでどういう仕組みでこの世に人が現れたのかよく知りませんが、むかし昔の大昔、なぜか人という存在が現れ、まず最初に狩猟採集社会になりました。
文字通り、狩猟や植物をとって生活するスタイルですね。
そして、その社会の中でお互いが生き抜くために足りないものや足りているものを物々交換する文化が生まれます。
その後、交換をもっと便利にするために貨幣が生まれます。
この文化、いつ頃生まれた話だと思いますか?
なんと、「紀元前」の話です。
その紀元前に生まれた「モノ対貨幣」の文化が、現在まで変わることなく続いてるんです。
現在はそれをもっと便利な形で、キャッシュレスになりつつありますが、モノ対貨幣という根柢の仕組みは全く同じです。
これって何を意味しているか分かりますか?
結論を言うと、“人はモノとお金を交換する文化がなければ生きていけない”ということなんです。
物販がなければ、地球上の全人類が自給自足生活を強いられます。
そんなこと、少し考えただけで不可能って思いますよね。
だから、人と人が助け合い、モノとお金を交換することで生き抜いているんです。
このように、人が生きていくための大前提となる仕組みである物販がオワコンになるわけがないですよね。
つまり、物販がオワコンって言ってる人は、人類がオワコンと言ってるのと一緒ですよ。(恥ずかしいからもう言うのやめときましょうね)
こんな当たり前の話からも、せどりが稼げないと言ってる人は、せどりに責任転嫁してるだけで、そもそも自分自身が間違ったことをしているから稼げてないということもわかりますよね?
この説明でわからない人はここでさようなら。
私のまわりにせどりで稼いでいる人がゴロゴロいる理由
さて、冒頭の「私のまわりには稼いでいる人がゴロゴロいる理由」から話が逸脱したように思われるかもしれませんが、実は今まで話したことが答えのひとつでもあります。
【物販は人類が存在する限り必要不可欠】→【それなのに稼げないのはなぜ?】
せどりで結果が出ない人は、間違った考えで間違った行動をしているから結果が出ないんです。
・自分の稼ぎが一番の優先事項
・利益の出る商品を追い求めている
・出品してすぐ売れる商品を探している
・戦略がないからノウハウ探しに躍起
・軸がないから稼げても失敗しても理由がわからない
失礼なことを言うようですが、あなたも必ずどれか図星なはずです。
私は今まで240人以上の教え子さんに接してきましたが、今すごい稼ぎをたたき出している人も、当初はどれか図星(遠慮なしに言うと全部図星)でした。
だからみんな結果が出せてなかったんです。
これはせどりに限らずどんなビジネスでも同じことです。
突然ですが、ここで実際にあなたの目の前にいる人にモノを渡すことを想像してみてください。
「これを渡して喜んでもらえるだろうか?」
「逆に迷惑とかにならないかな?」
「この人にとって役立つとうれしな」
って考えません?
それともあなたは、モノを渡してお金をもらうことだけ考え、相手の目も見ず適当に渡す人ですか?
そんなこと私には絶対できません。
相手の目を見て「あなたにとって役立つと幸いです」と真心こめて笑顔で渡します。
その結果、相手から感謝されて対価をいただきます。
これ、ネット通販でも同じこと。
対面で販売できないネット通販だからこそ、もっと相手のことを深く考えてモノを用意してあげないと、誰も見向きもしてくれません。
私のまわりにせどりで稼いでいる人がゴロゴロいる理由は、人類が歩んできた歴史に背くことなく、自然に逆らわず、本来あるべき人と人の姿と考えで、相手のことを思って活動しているからです。
この話を聞いてもまだピンとこない人もいるでしょう。
だって、せどりに限らず商売やりたい人の大半は、頭の中に「自分の稼ぎ」が一番に来ているから。
どんなきれいごとや理念を掲げても、その奥底には必ず自分の稼ぎが潜んでいます。
ちなみに、私も昔はそれが最優先でした。
だから私も苦労した。
でも、それを強制的に奥に引っ込めて、急に表に出てこないように完全にシステム化(ルーティン化)することで排除し、8年連続で利益率50%超えの結果を出し続けることができているんです。
これが私だけの結果なら再現性はないですが、教え子さんも私以上の結果を出している人がたくさんいて、今では全国240人もの人に伝授しているのがまぎれもない事実です。
せどりで稼げない人たちに共通してる思考を端的に表すと、
「この商品なら利益が出て稼げる!」
「この商品を仕入れれば稼げる」
「この商品をリピートすれば稼げる」
・・です。
ほんといつもこればっかり。
主語は常に「商品」「稼げる」「利益が出る」・・と、自分のことが一番。
これでは仮に稼げても一瞬だけ。
その時たまたま稼げただけです。
一方、私のまわりで稼いでいる人に共通している思考は、
「あの人は何に悩んでいるんだろう」
「あの人をこの商品で助けてあげたい」
「これはあの人に必要な商品だな」
・・と、常に相手のことを考えて活動しています。
だから市場の役に立ち続けて、その恩恵として利益をいただき続けているんです。
そして、それが8年連続で利益率50%超えという、一般的にはありえない数字として表れています。
ネットに出回ってる小手先ノウハウ、新手法、派手な数字・・
完全否定はしませんが、あなたがせどりで未来永劫稼ぎ続けたいのなら、そんな情報なんて覗き見さえしないことが一番です。
あなたに必要なのは、「常に人に対して当たり前のことを当たり前にし続ける」ことだけですから。
私が8年連続で「最終利益率50%台」を保てた理由とやり方(実践編)
ここからは、私が現場で続けてきた判断の組み立て方を読者の方も再現しやすい形でまとめてみます。
※関連記事(先に読むと理解が早い)



大枠はとてもシンプルで、「人の心理」から逆算して、利幅・回転・資金を静かにルール化するだけです。
派手さはありませんが、積み上げたときの安定感は大きいはずですよ。
1)仕入れの前に“誰のどんな不便を変えるのか”を一行で決める
棚を見る前に、まず「誰が」「何に困っていて」「この商品でどう楽になるか」を一行で言葉にします。
使用シーンや、付属品・互換品の動き、型番の指名性などを“根拠”として集めてから仕入れ判断に入ると、人気探しではなく使用理由の強さで選べます。
ここを丁寧にすると、利幅の高い判断できます。
2)仕入れ基準は“利幅率→粗利額→単価帯”の順で
- 利幅率(粗利÷売価)の目安:原則 40%以上。最終で50%を安定させるには、仕入れ時点の見込みで60%以上が複数だと余裕があります。※ただし、これは回転も考えて総合的に判断が必要です。即売れ確実な商品は、利益率20%台でも仕入れています。
- 粗利額の目安:1点あたり500円以上。手間や送料に飲まれない最低ラインとして置いています。
- 単価帯:3桁〜低4桁を中心に据えます。大きなミスを避けつつ、回転の学習が進みます。
- 見送り条件:数値が良く見えても、需要の理由を説明できないものは仕入れません。
3)回転と在庫の上限は“売り切る前提”で線を引く
- 在庫日数の目安:30〜45日で6~7割を売り切るイメージ。
- 90日超の在庫比率:15%以下。溜めずに整えるほうが最終利益は安定します。
- 価格・需要の確認:価格推移や動きのグラフで「売れやすい価格帯(安定ゾーン)」を把握し、まずはそこより上で反応を見ます。2週間で動きが鈍ければ、安定ゾーンに素直に合わせます。
4)価格の見直しは“自分都合”ではなく“買い手の都合”
- 出品〜14日:初速の確認。無理に下げません。
- 14〜28日:買い手が反応しやすい既知の価格帯に静かに合わせ、売り逃しを少なくします。
- 28〜45日:在庫の残り具合に応じて、計画通りに是正します。
- 避けたいこと:機械的な最安追従。私が合わせるのは「売れる根拠のある価格」であって、常に最安という意味ではありません。
5)キャッシュフローは“支払日から逆算した上限式”で穏やかに
- 簡単な式
今月の仕入れ上限 = 手元資金 + 今月〜来月の入金見込み×0.6 − 来月のカード支払い予定 - 週次配分:月の上限を4等分し、各週でオーバーしない運用に。
- 当月回収の目安:当月仕入れ分の回収率60%以上。
- 警戒の目安:在庫額/手元資金が3倍を超えたら、新規仕入れを抑え、回転の是正を優先します。
6)出品〜販売は“信頼の積み上げ”を最優先に
- コンディション表現の一貫性:気になる点は写真と文で具体的に。
- 付属品の扱い:欠品時は代替の提案や価格での誠実な反映を。
- 初期不良への姿勢:対応の方針が明確だと評価が安定ます。
よくあるつまずき → 私の置き換え方
最安に合わせ続ける → 「売れる根拠がある価格」に落ち着かせる。
トレンドを追い続ける → 通年で使う“定常需要”に寄り添う。
高単価に夢を見がち → 仕入れ3桁〜低4桁×高利益。
在庫はそのうち売れる → 在庫日数の上限(45日)を守る。
小さな事例(3つ)
事例A:3桁仕入れで安心設計
仕入れ:300円
売価:2,000円
見込み利幅率:80%以上
根拠:使用シーンが具体的、近い商品の安定回転
→ 2週間で反応が確認でき、21日以内に売り切り。少額×高利幅×回転が全体の底上げになります。
事例B:低4桁でも筋の良い定番品
仕入れ:1,000円台前半
売価:4,500〜5,000円
見込み利幅率:50〜55%
根拠:季節を選ばない用途+パーツ需要
→ 45日を上限に価格を素直に調整して確実に売り切ります。
事例C:仕入れないという選択
数値は良く見えるが、使用理由の説明がつかない。
→ 見送り。言語化してメモに残し、次の判断の精度を上げます。結果として“持たないコスト削減”になります。
最後に
利幅・回転・資金は、それぞれ単独で最適化してもうまく噛み合いません。
先に「誰の、どんな不便を、どう変えるか」という心理の地図を作り、そこへ数字を合わせていく。
私はこの順番を崩さないことで、結果として最終利益率50%台を長く維持できました。
あなたもぜひ、今日の仕入れ前に「一行メモ」から試してみてください。
きっと視界が少しクリアになるはずです。
長文乱文で恐縮ですが、最後に強く言っておきます。
せどりで結果を出すためには特別なノウハウやテクニックなど一切必要ありません。
そんなのに振り回される人は絶対にこの世界に飛び込まないことです。
逆に、この記事に共感できる人でせどりをやりたい人はぜひやってみてください。
人に対して商売をし、人の役に立って恩恵をいただき、それが稼ぎとなっていく流れに乗って、あなたの人生そのものも最高になること間違いなしですから。
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