Amazon FBA倉庫に納品作業をしようとした時に、危険物判定された経験はありませんか?
せっかく仕入れた商品が、危険物判定されて出品できないのはもったいないですよね。
どうにかしてこの危険物判定された商品をFBA出品できないかと考えている人もいると思います。
そんなあなたのために、この記事では『FBAに危険物を納品するための申請方法』を解説します。
Amazon FBAで危険物に該当する商品
FBAに危険物を納品するためには、まず危険物に該当する商品を把握しておきましょう。
Amazonでは下記に該当する商品を危険物しています。
■消防法、国際航空運送協会(IATA)によって危険物として輸送が規制されている商品をアマ
ゾンでは危険物としています(リチウム電池単体またはリチウム電池を含む商品を除く)
■主に「危険物」に該当する条件
・ 商品またはパッケージに、「腐食性」、「可燃性」、「刺激性」、「有害性」、「環境に有害」、「有毒」、「限定量」、「危険」、「まぜるな危険」などの警告が示されている
・ 引火点が250℃以下
・ スプレー缶に入っている
・ 圧縮されたガスである
危険物に該当する商品とは?
危険物に神経質になるのは、どちらかといえば新品せどりをしている人のほうが多いかと思います。
私のように、中古せどりを専門としている人間にとっては、さほど頻繁に出会う事はありませんが、リサイクルショップなどで未開封品のヘルビ関連商品を扱っているような人は、分類区分3の引火性液体などは注意が必要ですね。
その他にも具体的にどのような商品が危険物に該当するのか、各カテゴリごとに掲載されている
ページがありますのでご紹介しておきます。
※掲載されている商品はあくまでも一例です。
■Amazonで危険物として規制される可能性のある商品一例
また、Amazonから『危険物におけるFBAのご利用マニュアル』が公開されていますので、危険物を取り扱う人は隅々まで必ずチェックしておくことをおすすめします。
(PDFファイルになります)
Amazon FBAに絶対に送ってはいけない危険物
危険物に該当する商品をご紹介しましたが、これらはFBAに危険物を納品するための申請をして許可をもらえれば納品可能になります。
しかし、危険物の全てがFBAに納品可能になるわけではないので、注意をしながら慎重かつ確実にやっていく必要があります。
Amazonから危険物納品の許可をもらっても、絶対に送ってはいけない商品は下記のようになります。
ここに記載されている商品を間違ってFBA倉庫に送ってしまうと・・・
いくらケアレスミスだったとしてもアカウント削除の可能性も否めませんので本当にご注意ください。
大体の商品は出品作業時に納品プランを作っている段階ではじかれると思いますが、万が一ということも十分考えられますので、そのあたりは自己責任で慎重にお願いします。
なお、「迷ったらテクニカルサポートに問い合わせしたらいいじゃん!」って思う人もいるでしょうけど、テクサポの判断は鵜呑みにしないほうがいいです。
私は、危険物ではないですが、納品判断が微妙な商品をテクサポに問い合わせて許可を得てFBAに送ったのに、返送されたという経験が何度かあります。
それくらいテクサポの判断は完全信用できないレベルだと思っている方が無難です。
危険物の場合は、納品してもいいか怪しい商品は「ハナから取り扱わない」という判断が一番正しいと思います。
仕入れ時に危険物か判断する方法
お店で仕入れをする際に、危険物かどうか判断できれば便利ですよね。
そんな都合のいい方法があるのかというと、ちゃんとあるんです(^^)
危険物かどうか簡単に見分けするためにアプリを利用します。
■Amazon Sellerアプリ
【App Store】
【Google Play】
仕入れ時の危険物判別方法
具体的な見分け方の流れを解説します。
まず、AmazonSellerアプリを開いて、右上にあるカメラマークをタップします。
カメラ画面が起動して、商品のバーコードをスキャンすると、該当するAmazonカタログへと
飛んでいきます。
そこで表示された画面を見て、右側にこのマークが出ていると危険物という判定です。
ちなみに、この商品がなぜ危険物になるのかというと、アルコールが含まれているからです。
アルコールは分類区分3の引火性液体に該当しますので危険物となります。
FBAに危険物を納品できない人も、この方法でお店できちんとチェックすれば仕入れミスも軽減されますよね。
危険物は通常のFBAとは異なります
FBAに危険物を納品する際は、一般的な商品の納品とは異なる点があります。
■FBAパートナーキャリアサービスの利用不可
■引火性液体にあたる商品は、事前に申請が必要
引火性液体以外の商品は事前申請なくお取り扱いいただけます。
引火性液体については消防法の規制で特別なエリアを設けて管理しているため、事前申請が必須です。また、在庫の上限数を設定します。■引火性液体の納品先は狭山FC(HND2),小田原FC(FSZ1)のみ
<Amazon狭山倉庫(HND2)への納品のみ>
■パレットを利用した納品不可
■マルチチャネルサービスでの無地箱ダンボールの利用不可
マルチチャネルサービスは利用できますが、「無地ダンボール箱のリクエスト」をしていても、
通常のアマゾンのロゴ入りの箱で発送されますのでご了承ください。
危険物なので、納品できるFBA倉庫は狭山か小田原のみとなっています。
また引火性液体を納品する際は、危険物納品の許可を得ている場合でも事前に申請が必須となります。
このように、危険物をFBAに納品するということは許可を得る必要がある上に、許可を得ていても商品によっては毎回事前申請が必要なものもあり、かなり手間の掛かる作業となります。
しかし、手間が掛かるということは、他のAmazon出品者たちも嫌がるということなので、ライバルの少ない場所で商品の販売をしていけるという点では非常におすすめできるジャンルになります。
では、次にFBAに危険物を納品するために必要な申請について見ていきたいと思います。
Amazon FBAに危険物を納品するための申請方法
FBAに危険物を納品するためには、Amazonに許可を得るための申請が必要になります。
申請するとイレギュラー的なことがない限り1週間程度で許可のメールが届くと思いますが、早ければ3日程度で届く場合もあります。
危険物の取り扱いリクエストフォームはこちらになります。
■【フルフィルメント by Amazon】 危険物の取り扱いリクエストフォーム
なお、申請する前にかならずAmazon出品大学のマニュアルを熟読しましょう。
ここをおろそかにして痛い目にあうのは自分自身ですので。
■危険物におけるFBAのご利用について[
Amazon FBAに危険物を納品するときの注意点
FBAに危険物を納品するときは注意するルールがあります。
このルールを守って納品しないと最悪の自体もありえますので確実にやっていきましょう。
FBAの通常の納品ルールに加え、下記のルールを守ってご納品ください。ルールが守られていない場合、受領ができず出品者様負担で返送される場合があります。度重なる危険物の納品不備や重大な納品不備が確認された場合などは、危険物のFBAが利用できなくなることがあります。
注意点① 輸送箱の側面に危険物専用のラベルを貼付
危険物のラベルはA5サイズ以上で貼付してください。
納品する全てのダンボールにこのラベルを貼って送付します。
注意点② 納品できるサイズ
FBA納品できるのは小型サイズと標準サイズの商品みです。
「大型」に区分される商品は納品できません。
注意点③ 通常商品と危険物を混ぜてはいけない
該当する商品は他の通常商品と分けて納品プランを作成し、輸送箱も分けましょう。
混合在庫での納品もNGです。全ての商品に必ずラベルを貼付します。
【結果報告】実際に申請してみました
私自身もAmazon FBA倉庫に危険物を納品できるように申請してみました。
解説したとおりの申請方法で申請するのにわずか1分程度。
申請が終わってそのまま放置していると、4日後に “[FBA危険物] 納品許可のお知らせ” というタイトルでメールが届きました♪
申請は本当に簡単すぎるくらい簡単なので、危険物の出品に興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
2020年最新版のAmazon FBA倉庫に危険物を納品するための申請方法を解説しました。
危険物納品の申請自体はすごく簡単にできますが、いざ許可が下りてからの日々の納品作業での間違いをしないことが重要になってきます。
したがって、マニュアルを熟読してよく理解した上で実務に取り掛かるようにしましょう。
また、マニュアル自体も時期が経つと変更になっている点などがありますので、定期的にチェックしていくことが大切です。
危険物の市場は「ライバルが寄り付かない場所」になるので、やり方をきちんと把握して商品を販売していくと、結構美味しい市場になります。
仕入先で利益が出る危険物を発見するたびに「これが出品できたらなぁ・・」と思っている人は意外と多いはずです。
興味はあるけど一歩踏み出せてない人は、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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